大山皮膚科

傷あとの治療は足立区五反野駅から徒歩1分の大山皮膚科

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傷あと お悩み別外来

傷あと

傷あと

フラクショナルレーザー(1550)の良い適応です。
抜糸直後の傷あとから時間の経過した傷あとまで1カ月に1回照射していきます。

治療方法

フラクショナル理論&特徴

1550nmの波長(当院のレーザー)は水に吸収される波長で水に吸収後、熱に変化しますが(皮膚の70%は水です)、皮膚を削らないレーザー(non-abrative)です。
図1,2のように直径200μm以下のマイクロレーザービームを1cm2あたり50~500個、表皮から真皮深層まで照射します。

マイクロレーザービームが表皮から真皮の深部まで数多いマイクロネクロティックコラムを形成
図1
  正常な周辺組織に対する自然な再生促進効果で表皮とコラーゲンリモデリングが同時進行
図2
マイクロレーザービームが表皮から真皮の深部まで数多いマイクロネクロティックコラムを形成
 
正常な周辺組織に対する自然な再生促進効果で表皮とコラーゲンリモデリングが同時進行

すると照射部位はハリ状に熱凝固(図3)を起こします。
しかし、そのまわりは正常な組織なので創傷治癒過程つまりキズを治す力が働き、コラーゲンやエラスチンおよび表皮が再構築されるのです(図4)。
つまり人工的にキズを作って周囲の正常組織からの自然治癒力を促すことにより皮膚を再生させるのです。

ハリ状の熱と凝固層
図3
  表皮とコラーゲンリモデリングが同時進行
図4
ハリ状の熱と凝固層   表皮とコラーゲンリモデリングが同時進行

今ある皮膚を改善するのが従来のレーザー機種でした。
その点この機種は違います。今ある皮膚を新しい皮膚に総取替えしてしまうのですから。
1回の施術で15~20%入れ替え、5~6回で完成する計算になります。

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フラクショナル1550の優位性

基本的にはフラクセルⅡと同じ1550 nmの機種なのですが、後発なので種々の改良点があります。

1)波長の深達度

基本的にフラクショナルレーザーは水に吸収される波長を使って熱エネルギーに変え、 効果を出すレーザーです。その深達度は図5のようにレーザーの波長により異なります。

波長の深達度
【図5】

なぜ波長により深達度が異なるのか?
図6は各波長(ヨコ軸)の水への吸収曲線です。
1550、2940、10500nmの波長の所にタテ線があり、ギザギザの水の吸収曲線とぶつかっている所が赤点になっています。
赤点が上にあればある程、水によく吸収されるのです。
2940nmは最も上なので、3つの波長の中で一番水に吸収される波長という意味です。という事は、皮膚の浅い所でよく吸収されすぎて深部に到達できません。1550nmは中等度の吸収なので深部に到達できるのです。

顔の皮膚の厚さは角質層が15μm(表皮はその4~5倍の60~80μm)、真皮が1500μm(1.5mm)程度なので、全体で1700μm(1.7mm)程です。
深いニキビ跡は皮膚全体に及んでおり、レーザーの深達度もこの近辺まで届かせる必要があります。フラクセルⅡの深達度は1370μmであり、フラクショナル1550のそれは1600μmもあるのです。
従って理論的にもニキビ跡治療には深達度が1600μmの方が良いと思われます。

各波長(ヨコ軸)の水への吸収曲線
【図6】

2)ランダム照射

通常はフラクセルⅡのように碁盤の目状に規則正しく照射されるのですが、このフラクショナル1550はその特許技術であるカオステクノロジーによりランダム照射(乱れ打ち)が可能です。
より自然な、より均一な効果を得ることができるのです。

ランダム照射

3)ダブル(2way)オペレーションモード
深部に届くスタティックモードと浅い部分にのみ作用するダイナミックモード、2つのモード変換が可能です。
これを使い分けることによって、にきび跡改善プラスその周辺の皮膚全体にも最大の美容効果をもたらすことができるのです。
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従来のフラクショナルレーザーとの比較

ピクセル2940、パールフラクショナル(2790)は波長が3000nmに近いので深達度は200~300μm未満と浅く、アファームも数百μmと深部に到達できません。
それゆえ浅いニキビ跡に限定されます。
eCO2やアンコアは皮膚を削るフラクショナルレーザーの中で最強で、深達度も2100μmと深いです。
しかしフラクセルⅡの2回分を1回で照射する感じなので、その皮膚反応と痛みは強烈で、出血が必ずあり、ダウンタイムが非常に長い(一ヶ月以上の場合あり)。
一週間休暇がとれる人向きです。
にきび跡の再生力については、フラクショナル1550の方が強いようです。

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