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重症ニキビ イソトレチノイン お悩み別外来
イソトレチノインと重症ニキビ
全米皮膚科学会の医学雑誌(Journal of the American Academy of Dermatology)に2024年版のニキビにおけるイソトレチノインの位置付けが発表されました。(8月28日)
経口イソトレチノイン : 国際一般名13-シスレチノイン酸は、1982年以降、重症難治ニキビの治療としてFDAが認めた唯一の薬剤です。
- ①皮脂腺のサイズ縮小、皮脂分泌減少、
- ②角化細胞による角化の正常化によるニキビ形成阻止、
- ③そして炎症を抑えるはたらきが認められています。
☘️多くの世界的ニキビ治療エキスパートたちが難治性ニキビ、瘢痕形成ニキビの治療には、経口イソトレチノインが最も適していると一致した見解を述べています☘️
重症ニキビ、或いは、従来型内服薬、外用薬で治らなかったニキビの治療に有効であるわけです。
ニキビ関連で心理社会的重荷且つ/或いは瘢痕のある患者さんにとっての福音なのです。
さらには 軽度から中程度ニキビにも使用され、
圧倒的治療有効性を誇っています。
今年度のFDA発表をつらつら 思うと、
イソトレチノイン効果の比較試験中、プラシボ群17人中13人が ニキビ増悪により、プラシボから イソトレチノイン投与に切り替えた、という、人道的判断(w)が印象的でした。
血液検査、妊娠予防、といった他の薬剤投与時同様、ありきたりの流れで済み、
それで、これだけの効果を得られる薬剤、FDA的には'より広く知らしめよ、使わせしめよ、'
ということでしょう。
ニキビに悩む年齢層は厚く、その悩みは深く、
こうした優れた対処法が最初から選択されれば、
結果、医療費縮小、ニキビ由来社会的損失減少となりますものね。
※アメリカの政府機関FDA (アメリカ食品医薬品局)
アメリカ国民の健康を守るため、アメリカ国内で流通する医薬品や食品等を
厳しく取り締まる機関です。
アメリカやヨーロッパに於いて既に四十年という長期間、使用され続けられてきたイソトレチノイン(1982年 FDA認可)
それ以前はたいした治療法のなかった、難治性ニキビ治療に革命をもたらした、画期的な薬剤なのです。
欧米ではどの段階のニキビに何を使用すべきかガイドラインで明瞭になっており、イソトレチノインの内服は重症ニキビの第一選択になっています。
重症ニキビを顕著になくし、かつ服用終了後もかなり長期間にわたってニキビ再発を抑えることができるという他に類を見ない効果が望めるのです。
注意!
東京のクリニックで行われているPDT治療(光線力学的治療)について欧米ではガイドラインも現在に至るまで作成されておらず、全くエビデンス(効果があるという証明)のない治療です。
これだけ長く、これだけ多くの患者たちが使用しただけに
(推定千三百万人にのぼります)副作用への対処を含め
最大効果を引き出すための服用方法も明らかになってきております
これより少ない服用量ですと、より早い時期にニキビの再発、再治療の必要が生じることになります。
副作用を抑えるため1日20mgという低用量で治療する報告も最近あります。
空腹時に服用するよりも 服用の一時間前、同時に、或いは一時間後摂食した方が1.5倍から2倍も生物学的利用率が上がるのです。さらなる事実としてはその食事が高脂肪、高カロリーの方がより望ましいとされています。
副作用
医師の管理下で血液検査、内服すれば問題ありません。(内服時の諸注意事項はペーパーでお渡しします)
- 催奇形性
男女とも妊娠中、妊娠を望んでいる方、授乳中は治療できません。
内服終了後6か月間も避妊し献血不可です。 - ビタミンA含有のサプリは服用できません。
- 粘膜と皮膚への乾燥症状
口唇炎(100%)、結膜炎、顔の皮膚炎 - 筋肉痛、関節痛、頭痛
QandA
- イソトレチノインの副作用が心配なのですが?
- 例えば風邪に使用される抗生物質にフロモックスという現在最も使われている製品があります。その添付文書(注意書き)を見ると①ショック、アナフィラキシー②急性腎不全③溶血性貧血④出血性大腸炎⑤皮膚の中毒や壊死(皮膚がヤケドしたようにただれ死亡する場合がある)⑥劇症肝炎等いろいろ書いてあります。皆さんは風邪で抗生物質が処方される時にこのような副作用があると説明をうけるでしょうか?そんな話を聞いたら内服する気がなくなると思います。どんな薬でも副作用があります。私はニキビの状態と内服のメリット、デメリットを考え最善の方策を提示し、納得して頂いた場合に処方しています。
治療費(税込)new!
イソトレチノイン20ミリ ¥14,600(1ヶ月) ;アジア人向けの量です
イソトレチノイン40ミリ ¥29,200(1ヶ月) ;重症の方はこの量です。
※当院では重症ニキビに次の治療もおこなっています。
・ニキビとホルモン治療
・フラクショナルレーザー1550
・フラクショナルレーザー 2940(炎症性ニキビとニキビ跡)
症例
背中のニキビ、ニキビ跡 | ||
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投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
価格:1ヶ月29,200円
リスク;上記
コメント:20代の女性。10年来の背中のニキビ、ニキビ跡に対してイソトレ チノイン40ミリを4ヶ月間内服。キレイに反応しました。
もちろん顔のニキビにも同時に効果があります。
背中ニキビ、背中ニキビ跡にもイソトレチノインの内服が良い適応です。
詳しくはこちら
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投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
価格:1ヶ月44,000円
リスク;上記
コメント:数年来の重症ニキビに対してイソトレチノイン40ミリを5ヶ月間内服。ツルピカになりました。もちろん他剤は全く併用していません。
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投与量:イソトレチノイン1日20ミリ
価格:1ヶ月22,000円
リスク;上記
コメント:中学生です。保険薬やフラクショナルレーザーを含め何をやっても効果なく、膿疱(ウミ)が赤みの上に多数出来続け全く治りません。
両親と相談の上、イソトレチノイン20ミリ内服開始。1ヶ月後から反応し、あれだけ猛威をふるったウミも全く無くなり4ヶ月の内服で終了しました。その後1年以上経過していますが、ほとんどできません。
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投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
価格:1ヶ月44,000円
リスク;上記
コメント:27歳の大人のアゴニキビにも良い結果を出しています。
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投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
価格;40,000×税(イソトレチノイン)
リスク;上記
コメント:キレイに反応するとツルピカになります。
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投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
価格;40,000×税(イソトレチノイン)
リスク;上記
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投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
価格;40,000×税(イソトレチノイン)
リスク;上記
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投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
価格;40,000×税(イソトレチノイン)
リスク;上記
投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
鼻と顎に強い炎症が起きている重症ニキビです。
アレックスレーザー等のレーザー治療に反応せず、イソトレチノイン内服40ミリ開始、5ヶ月後の状態です。
炎症はかなり鎮静化しており、その後もフォローしていますが、赤みも更に改善しています。
価格;29,200(イソトレチノイン)
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■20歳の男性。この方はかなり重症でボコボコ赤い盛り上がりが毎日出現。
痛みも伴い、膿疱(ウミ)も多発。
炎症部位の赤みも強く、ノイローゼになっていたケースです。
イソトレチノイン40ミリ内服開始。途中フラクショナルレーザーを追加照射。1年の経過で改善しました。
同時に口周りのほくろ除去も行い(ダイオードレーザー)、かなり印象が変わったと思います。
価格;40,000×税(イソトレチノイン)
50,000×税(フラクショナルレーザー)
リスク;上記
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フラクショナルレーザー6回終了半年後です。 | ||
施術内容:フラクショナルレーザーによる殺菌・抗炎症・組織再生 リスク:ヤケド、赤み、色素沈着等 料金:55000円(1回) |
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