お悩み別外来
ホクロ除去・レーザー治療
ほくろに似た良性病変
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① 皮膚科専門医もホクロと考えたケース
図1 臨床像臨床像
中年のこめかみ上部に境界明瞭な、台形状に隆起した灰褐色の腫瘤が見られます。表面粗造で周囲には薄茶色の色素沈着が認められます。
近くの皮膚科専門医を受診したところ「ホクロ」と言われレーザー除去を希望して当院を受診した。
確かに一見しただけでは判断できません。
ここでデルマトスコープの登場です。-
図2 ダーモスコピー [+拡大]ダーモスコピー所見
栗を押しつぶしたような感じの画像が得られました。
一部に面ぽう様の構造物が存在します。atypical networkやstreaks,dots/globulesといったメラニン色素系の所見がありません。
診断は脂漏性角化症のacanthotic typeでした。つまり老人性のイボだったのです。表皮が厚く増殖して角化しているため、モヤがかかったような状態に見えるのです。ホクロとイボでは使用するレーザーが違ってくるので、正しい診断能力が求められます。
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② 3日前に突然小指に出現したホクロ?
図1 臨床像臨床像
3日前に突然出来たので、家族から悪性のほくろではないかと言われ心配になり受診。
確かにほくろに似ています。-
図2 ダーモスコピー [+拡大]ダーモスコピー所見
赤褐色の色素沈着の境界が平滑で明瞭であること、メラニン系の特徴を呈する所見がないこと、そして3日前という急速な出現状況より軽微な外傷による内出血と診断しました。
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